八雲展の始まり
1979年(昭和54年)府立高校創立50 周年記念行事の一つとして行われたのが、第1回八雲展です。
これは、戦前から続く旧制東京高校のグループ展を目にした喜多智慧夫氏(26理1)が、所属する公募団体「大調和会」の先輩、平部正博氏(16理甲)に、「都立でもやろう!」と声を掛け、尋常科で絵画班の世話役をしていた内野滋雄氏(26尋)と共に八雲展の企画を発足させた事に依るものでした。
府立高校尋常科では校友会文化部の中に絵画班(当時の名称)があり、温厚な松岡正雄先生が常に温かく指導され、日帰りで近郊に写生に行ったり、記念祭行事の一つとして毎年一回絵画展も開催するなど活動しておりました。
絵画班は後に美術部と名称を変え、その後の附属高校美術研究会(美研)に引き継がれてゆきます。
1979年1月26日~ 31日の6日間、内野氏の縁故により、当時の東急百貨店日本橋店6階画廊で開催されました。
出品者は、府立高校OB約20名に加え特別出品として、府立高校で教鞭を執られた松岡正雄先生(遺作)や独文学者で詩人の石川道雄氏(遺作)、陶芸家の島岡達三氏、画家の岡本半三氏、賛助作品としてOB家族や、松岡先生の教え子である都立大附属7期生までの方々。
オープニングパーティーは100名を超す盛会となりました。
その後、第2回展、第3回展は1 年半~ 2年間隔で開催されましたが、大先輩方より「俺たちは先が短いから毎年やって欲しい」との要望もあり、第4 回展より毎年開催される運びとなりました。
1992 年(平成4年)第10回展より、会場を大崎O美術館に移し、現在まで続いております。
また、2003年(平成15年)第21 回展からは、それまでの旧制府立高校~都立大附属高校7期までの会員に加え、附属高校の8期以降と都立大学出身の方々も新たに出品するようになりました。
会期も毎年5 月開催と定期化し、2020 ~ 21 年には新型コロナウイルス感染症による二度の中止もありましたが、昨年2022 年(令和4 年)に第40 回展を開催することが出来ました。
第一回八雲展 会場風景(東急百貨店日本橋店6 階画廊)
渋谷レジャンスにて開催。同窓会始まって以来の289 名が参加
府立高等学校創立50 周年懇親パーティー